研究では南アで初めて確認された変異株のゲノムが再現された。そのウイルスの細胞を、予めファイザー社とバイオエヌテック社のワクチンを接種した15人の被験者の血液サンプルに反応させた。その結果、南アの変異種に反応させたときの抗体の数は一般的なコロナウイルスの場合に較べて3分の2減少したことが分かった。
CNNテレビは、研究に携わっているテキサス州大学人間感染免疫研究所のスコット・ウィーバー所長の言葉を引用し、新型コロナを予防するために必要な抗体のレベルは正確には分かっていないが、他のワクチンの情報に基づき、ファイザー社のワクチンは新たな変異種にも比較的有効だとの見方を伝えている。ウィーバー氏によれば、3分の2の減少は、さらに多くのタンパク質の配列を持つ他のウイルスに比べれば、それほど多いものとは言えないとのこと。
ファイザー社は、現時点でワクチンの有効性がないことを示す根拠は見つかっていないとしているが、今後ワクチンの効かない変異株が確認されれば、然るべき機関に、改良型のワクチンの承認を要請する意向を示している。
先に、ファイザーとバイオエヌテックが共同開発したワクチンの1回目の投与からわずか21日後に90%の有効性を示すことがわかった。