八郷氏は15年に社長就任。その後、これまでの方針を転換して効率の悪い生産拠点の閉鎖・集約やコスト削減、次世代技術への対応に向けた米ゼネラル・モーターズ(GM)との提携強化などに取り組んだ。八郷社長は6月開催予定の株主総会で退任することとなる。
昨年は新型コロナウイルスのパンデミックによる生産停止や需要減で4~6月期決算で純損益がはじめて赤字となったが、コスト削減や中国販売の復調で急回復を果たした。そうした中、大手自動車メーカー7社の中で唯一、21年3月期の通期業績で純損益が前年を上回る予想を出している。しかし、脱炭素化への対応など、自動車業界はかつてない変革期を迎えているとも言われ、新しい代表の前には課題が山積する。
三部氏は人事の発表を受け、100年に1度の変革期に耐える弾力性をもつと同時に、ユーザーに魅力あるものを目指したいなどと展望を語った。また、自らについて激動の時代に向いているとし、激動期に「ワクワクする」と強調した。
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