また、この研究の概要が医療系ニュースサイト「メディカル・エクスプレス」のプレスリリースで発表されている。
研究者らは今回、コーヒーの消費量と血中のコレステロールや脂質の値について遺伝的な面と遺伝の表現型に関連性があるかどうかの調査を行った。この研究の対象者は37歳から73歳の36万2571人。
すでに知られている心臓病の危険因子として、血中脂質の値の高さが挙げられる。また、コーヒー豆にはコレステロール値を高める物質「カフェストール」が含まれている。しかし今回の研究では、フィルターを使って淹れたコーヒーやインスタントコーヒーでは発症リスクが低くなる可能性があることが分かった。これは、こういったコーヒーはカフェストールが含まれていない、あるいはほとんど含まれていないためだ。
この研究では、コーヒーと血中脂質の関係性はコーヒーの接種量に依存していることが明らかになった。つまり、フィルターで濾過しないコーヒーを飲む人ほど血中脂質の値が高くなり、心臓発作や脳卒中発症のリスクが高くなることが判明した。