エストニア政府のデジタルアドバイザー、マルテン・カエバッツ氏によると、どの国で発行されたワクチン接種証明書であれ、他国への入国を許可させる内容のパスポートを発行することが計画の目的だという。カエバッツ氏はERRの取材に応じた中で次のようにコメントした。
いまはどの国でも自国のワクチン接種計画を用意し、ワクチン接種のデジタル証明書を考案している段階で、これがいつごろ世界中に広まるかは断言できない。しかし、試作計画は数ヶ月中に予定されており、エストニアの目的は隣国(フィンランド、スウェーデン、ラトビア、リトアニア)と独自の「ツアーバブル」を考案することである。
カエバッツ氏は共同でワクチン接種証明書を考案するにあたって、データ活用とルールの国際的スタンダードについて合意を得る必要があると指摘している。
端的に行って、世界でワクチン接種を行う権利がある病院と医療センターのグローバル信用リストを作る必要がある。現在、全ての病院の名称を知っているような組織は世界に存在しない。
エストニアでは2月22日から欧州8カ国(過去2週間で人口10万人あたりの感染者が150人以下)からの自由な入国を許可する。入国に際してはPCR検査を受けるか入国後に自主隔離する必要がある。リトアニアとラトビアは例外で、隔離の必要はない。