ネタニヤフ首相は記者会見で、全成人に対するワクチン接種を3月中に完了し、4月には国内における経済活動を全面的に再開させると発言した。記者会見の様子はSNSやイスラエルの各メディアで生中継された。
イスラエルでは5段階にかけて検疫体制の規制が解除されていく。第一段階はいわゆる「グリーンパスポート」の発行で、ワクチン接種証明書の発行手続きが現在進められている。第二段階(3月第2週)では教育活動が完全に再開される。第三段階ではグリーンパスポート所持者の活動制限が緩和される。第四段階(3月末)では16歳以上の高校生を含む、全成人に対するワクチン接種が完了する。第五段階(4月)ではすべての規制が解除され、通常生活が再開する見通し。
ネタニヤフ首相は少なくとも620万人(総人口は923万人)を対象にワクチン接種を行うとしている。
イスラエルでは2020年12月20日からワクチン接種が始まり、翌1月10日には2度目の接種がスタートした。現時点で453万人が1度目の接種を受けており、314万人が2度目の接種も完了している。
イスラエル政府の新型コロナウイルス対策チームは2月14日、国外からの入国者数を1日あたり2000人にまで拡大するとした。ただし、翌週には受け入れ人数が200人にまで縮小されたほか、入国規制の期間は3月6日まで延長された。新型コロナウイルスの変異種が持ち込まれることを阻止するため、ベングリオン国際空港は1月26日から機能が完全に停止していた。