ビダム・ペレベルチロフさん(52)は貨物船で勤務していたが、夜間の交代後に気分が悪くなった。彼は気分転換にデッキに出ることにしたが、そのときに船外に落ちてしまったとみられる。ペレベルチロフさんは救命胴衣を着用しておらず、力も尽きてしまったが、しかし、海面に古い漁業用ブイを発見するまで泳ぎ続け、それにしがみついた。
船の乗組員らがペレベルチロフさんがいないことに気づいたのは6時間後だった。この時間、船はニュージーランドのタウランガ港から英国の海外領土ピトケアン諸島の間を移動し続けていた。彼の落下が判明した時、探索にはポリネシアからフランスの救助隊と気象学者らが出動した。彼が発見されたのは船から落下してから14時間後だった。14時間の間にペレベルチロフさんは太陽光で火傷を負ったが命には別状はなかった。
昨年の夏には、クルーズ船から落下した男性が救出されるまで3日間海上を漂っていたことが報じられている。
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