コロナウイルスに関するEU首脳らのビデオ会議後に開かれた記者会見でメルケル首相は次のようにコメントした。
ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏(欧州委員会委員長:スプートニク編集部)が指摘した通り(それは我々の総意でもある)、変異種により対コロナウイルスのワクチン接種を長年にわたって行う覚悟を持たねばならない、この用意をする必要がある。これはインフルエンザの経験からもわかることだ。
またドイツでは、個人向けのPCR検査キッドが販売されることから、より積極的な検査体制が導入される。メルケル首相によると、この新たなPCR検査戦略についてもEUの首脳らと検討が行われたという。
より積極的に検査をすることで緩衝地帯(バッファー)を作り出し、それにより35人(人口10万人当たりで1週間の間に確認される新規感染者の数:スプートニク編集部)以上の高い感染力を容認しても良いかを評価しなくてはならない。
メルケル首相は学校や幼稚園、企業などでもより多くのテストを実施するよう要請したほか、検体を各自で自由に提出できる特別センターを開設する必要性を指摘した。また、ドイツでは個人向けのPCR検査キッドが発売されることに関連し、検査数がさらに拡大することから、これによって感染拡大に歯止めをかけることが可能かどうかを評価できるとした。
そうなるかどうかはまだわからない。我々はいま、残念ながら徐々に拡大が進んでいる。時には、より激しい拡大だ。多くの状況からいえること、それは英国型変異種の影響があるということだ。したがって、我々は経験を蓄積(より積極的にテストを行うこと)し、それによってこのバッファーが機能しているかどうか、確認する必要がある。
米ジョンズ・ホプキンス大学によると、ドイツでは242万人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち6万9327人の死亡が確認されている。感染者数数は世界で10番目に多い。