OHCHRのシャムダサニ報道官は会見で、ミャンマーで続く抗議活動の取り締まり強化を厳しく非難し、平和な抗議活動の参加者に武力を行使しないよう、ミャンマー軍に強く要請した。シャムダサニ報道官によると、ミャンマーの各地で市民と警官隊が衝突し、少なくとも18人の市民が死亡したほか、30人が負傷したという。
#HappeningNow in #Yankin of #Yangon: at least 50 protesters arrested, including doctors and medical students from the medic strike. Another brutal crackdown from the police in #Myanmar. #WhatsHappeningInMyanmar #Burma #BurmaCoup pic.twitter.com/KU6epiddze
— Cape Diamond (@cape_diamond) February 28, 2021
警察は抗議活動を散会させるため、国内最大都市のヤンゴンや南部の主要都市ダウェイ、そのほかマンダレー、ベイ、バゴー、パコックーといった主要都市でも武器を使用した。また、催涙ガスや閃光発音筒も使用している模様。
#VIDEO I’ve filmed this clip of police throwing stun grenade into crowd in today in #Yangon while sheltered in a place.
— Cape Diamond (@cape_diamond) February 27, 2021
Despite of some got arrested, journos across the country have done job pretty well as you could see the coverages from #Myanmar. #WhatsHappeningInMyanmar pic.twitter.com/HLHcWmt4BS
28日の抗議活動では、医療機関のスタッフや大学生など、80人以上が拘束された。また、ジャーナリストの拘束も相次いでいる。
Clip of #PoliceBrutality in #Myeik, Southern Myanmar today.#WhatsHappeningInMyanmar #Myanmar #Feb28Coup pic.twitter.com/eYXLiQorpg
— Cape Diamond (@cape_diamond) February 28, 2021
ミャンマーでは軍事クーデター勃発から1カ月間の間で、1000人以上の市民が司法手続きを通さずに逮捕された。これを踏まえシャムダサニ報道官は不当に逮捕された市民や、民主主義的な選挙で選ばれた政府高官らを速やかに釈放するよう要求したほか、国際社会にも圧力を行使するよう要請した。
国際社会は抗議活動の参加者らや、ミャンマー民主主義の復活に向けて努力する全ての人に連帯を表明すべきである。
ミャンマー軍による抗議活動の取り締まり強化を受けて国連のアントニオ・グテーレス事務総長は国際社会による協力を呼び掛けた。また、米国のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は市民への暴力行使に責任のある軍関係者に対する措置を強化するとしている。
ミャンマーでのクーデター
ミャンマーでは2020年11月8日に総選挙が行われ、2月1日には第1回目の連邦議会(国会)が行われる予定だった。連邦議会開催の数時間前の1日午前、選挙管理委員会と与党の国民民主連盟(NLD)が選挙で不正を行ったと非難していた国軍は、ウィン・ミン大統領やノーベル賞受賞者のアウン・サン・スー・チー国家顧問(事実上の首相)と政府指導者らを逮捕した。また、逮捕者らには他の高官も含まれている。
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