消息筋は「常駐代表らは、アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する判決の責任者らの人権侵害に関する枠組みの下で制裁の発動を承認した」と述べた。
なお消息筋は、制裁対象となる人物や、官報に制裁が掲載される日付などの詳細は明らかにしなかった。
EUは2月22日の外相理事会で、ナワリヌイ氏の逮捕を巡り、ロシアへの制裁発動(個人を対象)に関する政治的決定を承認した。
制裁対象者は、今週(おそらく2日付け)のEU官報で公表される見込み。
先に、「ロシア連邦捜査委員長、ロシア国家親衛隊長、ロシア検事総長、ロシア連邦刑執行庁長官」が制裁対象になる可能性があると報じられた。
ロシア外務省は新たな対露制裁について、同様の報復措置を取ると警告した。
ロシアの野党指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間の17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された。ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて12月末には新たな横領容疑が発覚したことにより、ロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた。
また、猶予期間中に犯した一連の違反行為によりナワリヌイ氏は2020年12月29日以降から当局の捜査対象となっていた。