手術室から応答したのはスコット・グリーン医師。AP通信の引用によれば、裁判所の書記官が「ミスター・グリーンですか? こんにちは。お話できる状態にありますか? 手術室におられるんじゃないですか?」と尋ねると、グリーン医師は確かに手術中だが、それでも答えられる状態にあると請け合った。
書記官が裁判の審理は生中継で撮影されるため、裁判法に則り、道路交通規則に関する審理の場合、万人のアクセスに開かれた状態にあるというと、グリーン医師は承知していると答えながら、終始、下方から視線を放さなかったので、このことから医師が手術を施し続けていることは明らかだった。
裁判官は、手術中という状態で審理を行うのは合目的的ではないとし、新たに日を変えて審理を行うよう指示した。
これにグリーン医師は「外科では時としてプラン通りに行かないこともありまして」と」詫びた。司法の側はこれに理解を示し、一番大事なのは市民の健康と命であるという明言で審理は終了した。
審理は3月に持ち越された。