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フィギュア特集

「あなた方は私をよくご存知ない」 世界選手権へ向かうトゥクタミシェワ

© Sputnik / Pavel Lisitsyn / メディアバンクへ移行2016/17シーズンのフリーの演技
2016/17シーズンのフリーの演技 - Sputnik 日本, 1920, 02.03.2021
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ストックホルムの世界選手権の出場権を賭けたロシア杯ファイナルで、エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(24)はライバルのアリョーナ・コストルナヤ選手(17)を追い抜き、人生で3度目の世界選手権へ漕ぎだす幸せをつかんだ。トゥクタミシェワ自身は世界選手権でどれくらいの成績が出せると考えているのだろうか。スプートニクの特集をお読みください。

勝つ見込みを持たずに戦ったのか?

フリースケーティングの演技を終えたトゥクタミシェワは記者団の方に近づいてきた。記者団のほうは快挙を祝う賛辞を浴びせようと待ち構えていたが、ここで思いがけない展開に全員が大爆笑となった。なんとトゥクタミシェワの方が、世界選手権はどこで開催されるのか、記者たちに訊ねたのだ。このため、記者会見の最初の質問は、トゥクタミシェワは世界選手権への出場は全くあり得ないと思っていたのか、という内容となった。

「世界選手権がどこであるかはもちろん知っていますよ。あまりにドキドキしていたので、一瞬忘れてしまっただけ。それにもちろん、自分では出場するつもりでいました。だってこのシーズンは世界選手権に出られるチャンスはずっと大きかったですから。」

トゥクタミシェワは、フリースケーティングは連続ジャンプに2回目のトリプルアクセルが加えられ、難易度が増していたが、極めて自信たっぷりの演技を終えた。観ている側には、曲が鳴り終わる前に彼女自身、ストックホルム行きを手にしたと確信したのではないかと思われた。

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コントロールを失った

トゥクタミシェワはフリースケーティングの最後の数秒で明らかに注意力を失い、ウルトラCのエレメンツ(要素)でも出さなかったミスをフィニッシュの回転でやらかしてしまった。

「ある瞬間、回転のコントロールを失ってしまって。これが理由でプログラムの最後で感情がほとばしってしまった」とトゥクタミシェワは明かした。「回転を見事に終わらせるために足を『力強く』交替させたかったんです。でも、いつもそうなんですけど、もっと良く見せようとして、結果的に失敗するの。ですから感情に委ねるというのは絶対ダメですね。トレーニングでしっかり身に着けたことを見せないと。」  

 ただ全身を喜びに委ねたい!

トゥクタミシェワは世界選手権には4回転ジャンプなしで進むわけだが、彼女自身はライバル争いをする気構えはあるのだろうか? 世界チャンピオンになるという野心は秘めているのか? これにトゥクタミシェワは次のように答えている。

「世界選手権には長いこと出場してなかったので(2015年が最後)、ただただ全身を喜びに委ねたいと思います。それから、その場に自分が実際にいるんだということから大きな満足感を得たいですね。具体的な課題や、ストックホルムで何位に入りたいとか、今は具体的な課題は立てたくはありません。ただいい演技をし、 自分のプログアムをロシア国内だけでなく世界中に見せることができるというチャンスを利用したいです。 」

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「あなた方が私をよくご存知ない」

 スプートニクの記者はトゥクタミシェワに、ほとんどのライバルが10歳も若いという、これだけ厳しい競争環境で今なお野心満々でポジティブでいられる秘訣は何なのかを尋ねた。

「たぶん軽やかに生きようとする姿勢でしょうね。確かに時にこういう状態になりますけれど、いつもそうであるわけではないですよ。 あなた方は私のことをよくご存知ない。でもこの軽やかさがあなた方、観客に伝わっているのはよいことです。もし私が『重く』て悲観的な人間だったら、こんなに長くフィギュア界にはいませんよ。ポジティブ思考は人生にはとても重要です。 この感覚は自分でもわかりますし、なくさないように頑張っています。実際、これが私を先へと進ませ、競争へと駆り立ててくれるんです。 」

 コンプレックスとはさよなら!

トゥクタミシェワにとっては年齢は阻害要因にならないどころか、逆にリンクの上でも人生においても、よりエモーシャルで深みのあるイメージにトライする可能性だ。軽いショックを与える役割はトゥクタミシェワにはとても似合っている。先日も、男性誌「マキシム」にエロティックなフォトセッションを出して周囲をあっと言わせた。

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トゥクタミシェワはこれにコメントして、自分の体が美しいことがわかり、コンプレックスが減ったと明かしている。ロシア杯終了後すぐに、インスタグラムにスケート靴は履いているけれど、リンクにいる時よりも露出度の大きい写真を掲載し、ファンたちを喜ばせている。 

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