バイアー氏は伊紙コリエーレ・デラ・セラのインタビューで「スプートニクV」について「ワクチンは機能している。われわれは個別のグループとしてではなく、研究機関としてワクチンを独自に評価した。文書は、政治への介入を望むことなく配布された」と述べた。
同研究所によると、「スプートニクV」による発症予防効果は90%、重症化予防では100%の有効性が示された。
イタリア当局の大規模なワクチン接種計画は、EUで承認されたワクチンの供給減少によって遅れている。こうした状況を受け、イタリアの一連の地域の指導者や医療界の著名な専門家らは「スプートニクV」への関心を高めており、その購入とEU域内での使用許可を求めている。
「スプートニクV」
ロシアは今年8月11日、世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンを承認した。ワクチンは「スプートニクV」と名付けられた。臨床試験はロシア保健省から許可を得たガマレヤ国立疫学・微生物学研究センターによって6月から7月に実施された。「スプートニクV」は、これまでに多くのワクチンが生産されたすでに知られているプラットフォームを基盤につくられた。ロシア保健省によると、これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の長期的な免疫を与えることを示している。11月11日、ロシア開発のスプートニクⅤワクチンは治験第3フェーズにおいて92%の有効性を発揮した。