英国南極調査所(BAS)によると、同国の南極研究基地「ハリーVI」のあるブラント氷棚から、面積約1270平方キロメートルの氷山が分離したという。これは米国ニューヨーク市(約1214平方キロメートル)より大きく、さらに東京23区(約627平方キロメートル)の2倍以上の大きさになる。
空撮された映像には、遥か遠方まで亀裂の入った分厚い氷山の様子が確認できる。
同基地は南極の冬の間は閉鎖されており、働いていた12人のスタッフはすでに退去した後の出来事だった。
BASの所長によると、亀裂が形成されていることに初めて気付いたのは約10年前。以来、高精度GPSを使って監視を続け、氷山が分離する時期を予測していたという。