米国の疫学者らは、2020年3月から5月に新型コロナウイルスに感染して入院した米ボストンに住む7000人以上の健康状態を観察し、これらの患者と同居する家族全員の検査も行った。
医師らが観察した患者の家族1万8000人超から、糖尿病、高血圧、肥満、その他の健康を害する危険要因が見つかった。この1万8000人のうち1800人が新型コロナウイルスに感染した。つまり、同居家族での感染率は約10.1%だった。2人暮らしの家族での感染率は13.8%だった。
学者らは、家族内での感染率は十分に高いとし、これが感染拡大の重要な要因だと考えた。なお学者らは、患者の家族は具合が悪くても病院に行かない場合があるため、新型コロナウイルスの実際の感染者数はさらに多い可能性もあるとしている。
先に「スプートニク」は、感染拡大を防ぐための最も効果的な方法は大規模なワクチン接種だとする医師らの見解について報じた。