全人代の開幕式で李克強首相が行った演説よると、中国政府は軍事演習を強化する方針を定めたという。
我々は軍事演習とあらゆる分野における警戒態勢を活発にし、あらゆる分野とあらゆる状況における安全保障上のリスクに対応する複合的なプランを構築、さらには軍事戦略上のポテンシャルを強化して主権、安全保障、国家の発展に関わる利益を保護する。
これに関連し、中国政府は2021年度の軍事予算を前年比で6.8パーセント引き上げ、1兆3550億元(約22兆5849億円)とした。また、政府は軍事産業に関係のある学問、技術、産業を向上させるほか、徴兵制を拡充するという。
さらに中国政府は香港内部の問題に対する外部勢力の干渉に敢然と対峙する姿勢を強調した。
我々は香港、およびマカオの情勢に外部勢力が行う干渉に敢然と対峙する。我々は両地域を支援し、経済発展、生活条件の向上を追求する。
一方、中国政府は「一国二制度」の原則に対しては引き続き忠実であるとし、両地域の高度な自治権を保証するとしている。
なお、対米貿易について言及した中では、平等と相互敬意を土台とした貿易関係の構築に向けて努力していくとした。
関連ニュース