3月4日、50人からなる集団がパリ中心部にある国立劇場オデオン座を占拠した。18世紀末の由緒正しい歴史的建築物であるオデオン座の正面に失業者たちは、「文化が犠牲となった」、「失業者の10人に6人が無保障とはなんたる恥!」と書かれた横断幕を掲げてピケを張った。
AP通信によれば、抗議行動者らは仏政府が自分たちの要求に注意を向けないうちはオリオン座から離れないと座り込みを続けた。失業者らが掲げた要求にはさらに1年、劇場の季節労働者らへの公的支援の支払いを継続することが盛り込まれている。劇場の季節労働者らはパンデミックによりあらゆる収入の道を断たれ、困窮している。
仏では劇場、映画館、美術館、博物館などの文化施設は2020年は感染流行の対策としてかなり長期間、閉館を余儀なくされていた。営業再開の見通しは未だにたっていない。
これより前、スプートニクは日本の労働市場がパンデミックによりどう変わるざるをえなくなったかについて考察している。