抗議活動はベルギーの赤提灯街近くにあるブリュッセル北駅周辺で開催された。抗議活動は現地の「風俗業界従事者独立協会」が主催したもの。参加者の数は少なかったものの、活動は社会的に広く注目された。
Brussels -- Sex workers issue appeal for help.https://t.co/DmHUblwRvJ
— 🚴♂️ Jassogne (@jassogne) March 7, 2021
ベルギーで売春は法律で禁止されていないものの、政府は新型コロナウイルス対策として風俗業界の営業を一時的に禁止する措置を発表した。規制は2020年3月13日に発表され、第一波の収束後は営業再開が許可されたものの、2020年10月の第二波襲来を受けて再び営業禁止に追い込まれた。
ベルギーでは年明けになって感染状況が改善したことから、肌の接触が避けられない「コンタクト」ビジネス(床屋、美容室、スパ、タトゥー店等)の営業再開が許可された。しかし、政府は風俗業界については規制を解除しておらず、政府による差別にあたるとして抗議活動の参加者らは訴えた。
抗議活動の参加者らが地元メディアの取材に応じた中で語ったところによると、ベルギーではおよそ3万人が風俗業に従事しているという。ただし、公的な身分はないことから、政府に支援を呼びかけにくい状況に置かれているという。