Wirthumer-Hoche氏はオーストリアの保健機関関係者でもあり、オーストリアのTVチャンネルORFの番組で、ワクチン接種に関するデータが不足しているとして、オーストリアでの「スプートニクV」の緊急承認の見通しをロシアンルーレットにたとえた。
「スプートニクV」のツイッター公式アカウントは「その『スプートニクV』を直接的に承認しているEU加盟国についての否定的なコメントに対し、EMAのWirthumer-Hoche氏に公の場での謝罪を求める。同氏のコメントは、EMAの当面の審査プロセスにおける政治的干渉の可能性に関する深刻な問題を投げかけている」と発表した。
また「スプートニクV」の開発者らは、欧州の規制当局は「他のワクチンについて同様の声明を出していない」と強調し、「このようなコメントは不適切であり、EMAとその審査プロセスへの信頼性を損なう。ワクチンとEMAは政治ぬきであるべきだ」と指摘した。
先に、EMAが「スプートニクV」の登録書類の逐次審査を開始したと報じられた。またロシア直接投資基金(RDIF)は、イタリアでの「スプートニクV」の製造に関する合意に署名した。