中国の1-2月の輸出は前年比で60%増、輸入も20%伸びた。ARDは米国との貿易量は制裁があるにも関わらず増えたと指摘している。このうち輸出の伸びは、パンデミック時期にマスク、感染防護服、体温計などの商品への需要が伸びたことによるもの。
ARDによれば、中国の主要輸出品目にはこの他に携帯電話、コンピューターなど電子機器が入った。これらの機器もパンデミック時にテレワークやオンライン授業に移行を強いられたため、需要が伸びたからだ。ここにさらに、欧米の経済が徐々に復興していることもてこ入れとなり、中国からの自動車や機械部品への需要が増えた。一方で中国は対ドイツ貿易で自動車、化学製品の輸入を大きく伸ばしている。この結果、中国の1-2月の貿易収支は1030億ドル(11兆2100億円)の黒字となった。
ただし専門家らはパーセントの数値の上での伸びは統計のトリックもあると指摘している。なぜなら2020年の同時期、中国の貿易量はコロナウイルスの感染蔓延で極めて低い数値にとどまっていたからだ。都市、農村のいずれもが閉鎖され、企業も操業停止に追い込まれていたが、今年の感染状況は抜本的に改善されている。
スプートニクは先日の記事で、中国指導部が今年の経済成長率を6%超と予測していると報じている。