「あの日、助けてくれたものリスト」 備えとは何が心と体を支えるかを考えること

© AP Photo / Hiro KomaeВид на главную улицу японского поселка Томиока, пострадавшего от землетрясения и аварии на АЭС Фукусима-1
Вид на главную улицу японского поселка Томиока, пострадавшего от землетрясения и аварии на АЭС Фукусима-1 - Sputnik 日本, 1920, 11.03.2021
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河北新報とサントリー天然水が東日本大震災の経験者からの話をまとめ、「あの日、助けてくれたものリスト」と題する動画入りサイトを作成した。動画はサントリーの公式サイト、YouTubeで公開されている。

サントリー公式サイトは、50人以上の経験者の話を聞く中で、大震災が起きた日に被災者を助けてくれたものは防災グッズだけではなかったことが次第にわかってきたと書いている。サイトには淡いタッチの絵のパネルで「あの日、助けてくれたものリスト」が並んでいる。

暗闇の中で会社の社員らと囲んだ「ランタン」を挙げた人は、揺れる中でろうそくに火をともすのは危ないという理由で、キャンプ用のランタンを見つけた時のうれしさを語っている。明かりを見つめるうちに大丈夫だという気持ちがわいてきたという。

乳児を抱えたお母さんが粉ミルクをもらって、飲んでくれたときのありがたさを明かしている。

「今日が何日かさえ、わからなくなるから」とノート、手帳を挙げた人もいた。

当時小学4年生だった男性は「トランプ」を挙げている。ふだん優しい笑い顔の母親が震災後、今まで見せたことのない不安な顔になった。その時、たまたま見つかったトランプを家族でやっているときだけはみんなが笑顔になった。トランプで「みんなで笑えた」記憶がこの人に焼き付いた。

新聞紙、飴玉、ヘッドライト、帽子、ハンドクリーム、10円玉と挙げられた「助けてくれたもの」たち。

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もののリストにはお名前の他に、当時の年齢、どこで被災生活を送ったかが記載された。「本当に自分の体を、心を、支えてくれるものはなにか、一人ひとりが、もしもを想像して、考えておく」と書かれているように、この情報を頼りに読み手が自分に照らしてそのものの必要性を考える。この行為がまさに「備えるとはそこから始まる」ということを、このプロジェクトはおしえてくれている。

「あの日の困難や経験が、今を生きる全ての人たちの糧となりますように。」これがプロジェクト作成者たちの思いだ。

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