2020年第4四半期において、ファーウェイ(26.9%)は5G対応スマホの市場をリード。2位はサムスンで25.1%、3位はAppleで19.5%だった。続いて中国のスマホメーカー「ヴィーヴォ」と「オナー」がランクインし、それぞれ11.8%、6.9%となっている。
またアナリストらは、月別の市場シェアでファーウェイとサムスンを比較している。2020年11月に5Gネットワークに登録されたサムスンのシェアは44.9%、ファーウェイは8.6%だった。翌12月にはサムスンのシェアは25.1%に急落したが、ファーウェイは26.9%と上昇した。
アナリストらは、ファーウェイのシェアが著しく成長したことに加えて、Appleが5Gデバイス市場にいち早く参入した点を指摘している。2020年9月の時点ではAppleは5G対応のスマホをまだ発売していなかったが、年末には5G対応スマホのシェアで世界市場の5分の1近くを獲得した。これは、年末にリリースされたiPhone 12シリーズの販売が成功したことによる。
また同サイトは、ファーウェイが成功したのは、同社が中国の支援を受けており、巨大な中国市場で首位に立っていることに起因すると指摘している。ファーウェイは米国の制裁リストに入っているにもかかわらず、中国で注文を受け、5Gのインフラを積極的に開発している。また、同社は競合他社より早くパンデミックの危機から回復した。これは、中国が他国よりも早く危機的状況をコントロールしたことによるもの。
しかしアナリストは、ファーウェイは成功したのにも関わらず、半導体市場の赤字により同社の成長が減退する恐れがあると予測している。この状況により、同社は5G対応のスマホの製造台数を大幅に減少する可能性がある。
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