ブリンケン国務長官は、日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2+2)後の記者会見で「2月中旬からいくつかのチャンネルを通して接触を試みた。現時点で北朝鮮側からの反応はない」と述べた。
2+2の共同文書では、閣僚は「北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認し、北朝鮮に対し、国連安保理決議の下での全ての義務に従うことを求めた。閣僚はまた、拉致問題の即時解決の必要性を確認した」と述べられている。
先にバイデン政権は、事実上、朝鮮半島非核化のために北朝鮮との二国間の直接対話を当てにする予定はないことを示唆していた。米ホワイトハウスは1月、バイデン政権は北朝鮮に対する新たな戦略を準備し、北朝鮮の抑止を含む対北朝鮮政策を実施する方針だと発表した。
朝鮮中央通信は16日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)同党第1副部長の談話を発表した。与正氏は、米韓合同軍事演習を強く非難し、バイデン新米政権については、今後4年間に向けて厄介なことはしないようにとけん制した。