旧管制塔は、成田空港の中心部にある高さ64メートルの建物。1978年の開港以降、航空機の管制業務が行われてきた。1993年に現在の管制塔が建設された後は、駐機場の航空機を誘導する「ランプコントロール」などを担ってきたが、建設から約半世紀が経ち老朽化したため、解体が決まった。
解体工事は、旧管制塔をシートでカバーし、天井部分などの部材をクレーンで下ろす作業から始まった。
成田空港の建設に反対する運動が激化したいわゆる「成田闘争」で反対派に占拠されたこともある成田空港の「旧管制塔」。老朽化によりその役目を終え、解体作業が始まった。https://t.co/91zrWi5k42
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) March 17, 2021
成田空港の建設は1966年に閣議決定されたが、地元の成田市三里塚などの住民が反発して、いわゆる「成田闘争」に発展。旧管制塔は開港直前、空港反対派によって占拠されるなど、成田空港の歴史を伝える象徴的な場所とされてきた。
解体工事はことし8月までの予定。