黒川元検事長は現職だった2020年5月、緊急事態宣言が出されている中、産経新聞の記者と朝日新聞の記者だった社員とともに賭けマージャンをしていたとして訓告処分を受け、辞職した。
2020年5月21日, 19:57
東京地方検察庁は同年7月、「1日に動いた金額が多いとは言えない」などとして起訴猶予にしたものの、東京第6検察審査会が同年12月、「違法行為を抑止する立場にあった元検事長が賭けマージャンを行っていたことが社会に与えた影響は大きい」と指摘。起訴相当の議決を出し、再捜査していた。
これを受け東京地検は再び捜査した結果、今月18日、一転して同検事長を賭博の罪で略式起訴した。不起訴不当と議決された新聞記者らついては、改めて不起訴処分(起訴猶予)とした。
東京簡易裁判所が罰金の支払いを命じ、元検事長が納付すれば、正式な裁判は開かれず審理は終結する。