順天堂大学医学部の池田勝久主任教授などのグループによると、新型コロナウイルス感染症では、発熱や咳などの症状が出る前やPCR検査で陽性と判明する前の段階でも、嗅覚に異常が出ることが判明しているという。
開発された検査キットの容器には、嗅覚のみを刺激する青リンゴとカラメルの2種類のにおいが入っており、正常な嗅覚の人がぎりぎり感じ取れる濃度に調整されている。
また、50歳を境ににおいを感じる最小濃度に相違があることから、50歳未満用と50歳以上用が用意された。
グループは、「新型コロナウイルス感染症の早期診断や無症状感染者の発見の一助となることが期待される」と述べている。
関連記事