ラブロフ外相は「欧州はこの関係を破棄し、長い年月をかけて構築されたすべてのメカニズムを簡単に破壊してしまった。今私たちに残されているのは自国の関心を重視する一部の欧州諸国のみ。だとすると、客観的にこのことにより、欧州との間で残っているものよりも、より速いスピードで露中関係が発展していることにつながっているのだろう」と述べた。
ブリュッセル(=EU本部)が対ロシア関係の「異常」を解消する必要があると考えた場合に、ロシアはEUとの協力拡大に向けてコンタクトをとる用意がある、とラブロフ外相は指摘。その際の対話は平等を基本とし、利益の均衡を探りながら行われなければならないという。「今のところ『西』の前線では変化がない。『東』には大変重要なテーマがあり、年々拡大している」と述べた。
ラブロフ外相はまた、モスクワと北京は「地政学的ゲーム」と「欧米諸国が走りがちな」一方的で不当な制裁を非難していると語った。
ラブロフ外相は以前、ロシアは国の経済にリスクをもたらす制裁が発動された場合、EUとの関係を断絶する用意があると発言している。