取材に応じた高官は、記者団に「先週末のミサイル発射は深刻な挑発行為ではない」と述べた。また、ミサイル発射について「通常の軍事行動」であり、弾道ミサイルの発射を制限する国連安保理決議の制裁の対象ではないとした。
同高官は、バイデン新政権による対北朝鮮政策の検証はほぼ完了していると語った。米国側は来週、国家安全保障顧問レベルで日本と韓国と調査結果を協議する予定。
先に、複数のメディアが、北朝鮮が先週末にいくつかの短距離ミサイルを発射したと明らかにした。一部では、北朝鮮当局がミサイル発射に対するバイデン新政権の反応を伺おうとしたとの見方も出ている。
米国のブリンケン国務長官は16日、日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2+2)後の記者会見で、バイデン米政権が北朝鮮との接触を試みたものの、今のところ北朝鮮側から反応はないことを明らかにした。
一方、朝鮮中央通信は16日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)同党第1副部長の談話を発表した。与正氏は、米韓合同軍事演習を強く非難し、バイデン新米政権については、今後4年間に向けて厄介なことはしないようにとけん制した。
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