WHOの疫学週報では、過去1週間で「変異ウイルスについて報告した国の数が増加を続けた」と指摘されている。
研究で複製能力が41%高いことや、「流行する他の変異株と急速に入れ替わる能力」を示したVOC 202012/01株は、さらに7カ国で確認され、計125カ国が同変異型コロナウイルスの感染事例についてWHOに通知したという。WHOは、同変異株に感染した場合の「死亡リスクはより高い」とした。
WHOは1月、ウイルスは常に変異するため、コロナウイルスの新たな変異株の出現は予想されていたと発表した。
最新の研究では、英国のものを含めた新型コロナウイルスの新しい菌株は当初のウイルスより死亡率が高いことが示された。
英国で新たな新型コロナ変異株

英国で新たな新型コロナ変異株
変異種が猛威を振るうことになるのか?
人類は、危険性が高いとされる新型コロナウイルスの変異種が英国と南アフリカで見つかったという不安なニュースが流れ、多くの国でコロナ対策が厳格化する中、2021年を迎えた。加えて、世界保健機関(WHO)はコロナワクチンで、感染拡大を止めることはできないだろうとの見方を示している。
新たなウイルスはどのようにして生まれるのだろうか?またそれはどのほど危険なもので、また世界における感染拡大状況にどのように影響するのだろうか?「スプートニク」の取材に答えたロモノソフ記念モスクワ大学ウイルス学科のアレクセイ・アグラノフスキー教授がこうした疑問に答えてくれた。