「誰一人としてこれなしで舞台には上がらない」 ボリショイ劇場の元プリンシパル、ツィスカリーゼ氏がボリショイ劇場の体系的なセクハラについて語る

© Sputnik / Vladimir Vyatkinツィスカリーゼ氏
ツィスカリーゼ氏 - Sputnik 日本, 1920, 24.03.2021
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ボリショイ劇場でプリンシパルとして活躍したロシア人民芸術家のニコライ・ツィスカリーゼ氏が、ボリショイ劇場で横行している体系的なセクハラについて語った。バレリーナたちは愛人になるよう、よく誘われるという。

 

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ツィスカリーゼ氏は、ロシアのジャーナリスト、ワシリー・コノフ氏のYouTubeチャンネルで、役のために一夜を共にするよう誘われた若い女性たちの涙を自分の目で見てきたと語った。ツィスカリーゼ氏は「誰一人としてこれなしで舞台には上がりません。若い男性も同じです。残念ながら」と指摘した。

しかし、若いダンサーたちにはこれを公にする勇気が足りないという。「もし今、アーティストの誰かがこれについて話したとしたら、その人物に何が起こるか私にはわかりません。ある若い女性はすべてを正直に話して殺されそうになりました。彼らは皆、ひどく恐れています。」

ツィスカリーゼ氏は、数年前のスキャンダルに言及した。このスキャンダルの過程では、バレリーナのアンジェリーナ・ヴォロンツォワさんがボリショイ劇場の芸術監督だったセルゲイ・フィーリン氏からの圧力にさらされた。

ツィスカリーゼ氏は当時を振り返り、ヴォロンツォワさんのバレリーナとしてのキャリアを改善するために「あること」をするようにヴォロンツォワさんを説得して欲しいとフィーリン氏から頼まれたと語った。

これはツィスカリーゼ氏の激しい怒りを呼んだ。ツィスカリーゼ氏は「私は彼に言いました。『今日からは君と話すのもいやだ』と。立ち上がり、その場から去りました」と語った。

ツィスカリーゼ氏は、2013年にボリショイ劇場を引退した。その理由は、劇場運営陣との対立だった。ツィスカリーゼ氏は運営陣の行動を公に批判した。2014年からはワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミーの校長を務めている。

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