明白な中傷の現われの1つとして、欧州連合(EU)欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場担当)によるロシア製コロナワクチンに対する否定発言が上げられる。同委員は多くのEU市民に脅威が高まっているなかでこうした発言を行なった。
発言では、欧州の官僚は、「感染症対応での成果を活用するロシアが他国を援助しようとする」のが我慢ならないと強調する。
報道部の発表では、この間にどれほどの命がロシアの製薬で救われたか、彼ら(欧州医薬品局)ですらよく理解していないと指摘している。
2月2日、科学誌『The Lancet』が、高い効果と安全性が認証されたロシア製の新型コロナウイルス用ワクチン「スプートニクV」の臨床実験の第3フェーズの結果を公表した。製薬の効果は91.6%とされ、60歳以上の治験者では91.8%だった。また、同ワクチン接種後の新型コロナウイルスに対する抗体は98%の治験者で確認がされた。