プライス報道官は31日のブリーフィングで、ナワリヌイ氏を政治犯として扱う発言を行った。
我々はナワリヌイ氏が政治犯であり、同氏の拘束は政治的に動機づけられていることを明確に示してきた。我々は独自に同氏の釈放を要求してきたが、それは世界中のパートナー国と共同で行ってきたことでもある。我々はこれを継続すると同時に、ロシアで同氏の暗殺計画に関与した可能性のある人物らの責任を問う。
先にナワリヌイ氏は招聘医師との面会を要求し、ハンガーストライキを開始したことをインスタグラムのアカウントから明らかにしていた。ナワリヌイ氏の顧問弁護士は面会後にリアノーボスチ通信の取材に応じ、同氏は足と背中に痛みを覚えていると発言した。
一方、連邦刑執行庁の医師らは診察の結果、ナワリヌイ氏の体調は良好で安定しているとの診断を下した。また、連邦刑執行庁ウラジオストク州監理局はナワリヌイ氏が収監先で必要な医療行為を受けているとコメントしていた。
アレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間の1月17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された。ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて2020年12月末には新たな横領容疑が発覚したことにより、ロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた。
また、猶予期間中に犯した一連の違反行為によりナワリヌイ氏は2020年12月29日以降から当局の捜査対象となっていた。