この裁判で8人の最高判事は6対2でグーグルを支持する判決を下した。判事らは、グーグルがオラクルのコードを自社のOSに組み込んだことは、米国の著作権法におけるフェアユース(公正な利用)であるとの判断を示した。
グーグルは2008年、スマホ向けOS「アンドロイド」の開発時にオラクルのコードを事前に承諾せずに組み込んだ。その2年後の2010年、オラクルはこの行為が自社の著作権を侵害しているとして、グーグルを相手取りサンフランシスコの連邦裁判所に提訴した。その後グーグルは一審で勝訴したものの、控訴審で覆された。
2020年10月に最高裁判所の審理が始まり、10年以上続いたこの訴訟はグーグルの勝訴で終わった。この判決により、グーグルは巨額の損害賠償の支払いを回避した。
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