JR東海は3月末、東海道新幹線の「東京―新大阪」、「東京―名古屋」など計16区間の回数券の販売を2022年3月に終了すると発表した。また、今年3月には山陽新幹線を含む約50区間で回数券の販売が終了している。
この販売終了について、JR東海の金子慎社長は、「(回数券の)販売実績が落ち、利用実態もネット予約を使うお客さまがだいぶ増えてきた」と説明している。
回数券は1枚当たりの値段は普通運賃で購入するより安く、出張や家族旅行など様々な用途で使われてきた。新幹線回数券は金券ショップの主力商品だったが、朝日新聞の取材に応じた名古屋市の金券ショップの店主は、この回数券販売終了の報道について、「金券の時代は終わったのかな(中略)もう店が成り立たなくなる」と嘆いている。
また、JR西日本も、ICOCAエリア内での「普通回数乗車券」の販売を2021年9月末で終了するが、身体障害者や通信制学校への通学用の割引回数券の販売は継続する。