報道によれば、はりつけにされるイエス・キリストを描いた絵画『いばらの冠との戴冠』がオークションでわずか1500ユーロ(約20万円)で落札されるところだった。
現在、同絵画は輸出が禁止され、プラド美術館の専門家による調査が続けられている。美術評論家らは、画家の特定でのミスは、ホセ・デ・リベーラはカラヴァッジの後継者であり、そのため、作品にはしばしば偉大な画家の影響が反映されていることに関連したためと説明した。
同美術館の専門家は、絵画が実際にカラヴァッジのものと推測させる「十分な文体的で文書化された証書」が存在すると強調する。
スペインの美術評論家で代議士のヴィットリオ・ズガルビ氏によれば、今後、絵画は個人への販売で1億から1億5000万ユーロ(約131億円~196億円)の値が付く可能性があり、また、美術館への売却なら5000万ユーロ(約65億円)となる可能性があるという。