ブルームバーグによれば、世界の接種人口の40%が世界の人口のわずか11%を占める27の富裕国に集中している。
その一方で最貧国が受け取ったワクチン数は総数のおよそ1.6%足らずにとどまっており、接種の普及速度は富裕国よりも25分の1も遅い。
世界のワクチン総数の24%が接種された米国は人口の割合では地球上の4.3%にすぎない。世界総人口の2.7%を占めるパキスタンが受け取ったワクチンは世界の総数のわずか0.1%。ブルームバーグによれば、富裕国は国民全員に数度の接種ができるほど多量の本数を買い占めている。
その反対に最も貧しい大陸であるアフリカのワクチン接種率は最低で、国民の1%以上に接種が完了しているのは54か国のうち3か国にすぎず、接種が開始されていない国は20か国に上る。
4月6日、EUはEU自体の供給を確保するため、オーストラリアへのアストラゼネカのワクチン供給を禁止した。
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