胸部、腹部の突き出た妊娠ジャケットは重さ7.3キロ。政治家らは家庭での普段の生活はおろか、これを装着したまま通勤、買い物も体験し、夜も外さずに眠った。この間に外したのは国会へ出席した時だけだったという。
ひとりの政治家は普段に立つのも、普通の生活を送るのも苦しいと告白。小倉まさのぶ議員はツィッターでお腹のために動きにくく、「風呂洗い、爪切りなどいつも当たり前に行っている事でも難儀しました」と打ち明けている。
今朝は町田駅前で街頭活動を行い、そのまま小田急線で国会に。早朝から立ちっぱなしだったこともあり、途中で背中が痛くなって急行から各駅停車に乗り換えました。それ以上に、混雑した電車は人や鞄がお腹に当たらないか不安になります。 pic.twitter.com/0RdhU7cQeL
— 小倉まさのぶ(衆議院議員) (@masanobu_ogura) April 9, 2021
この妊婦疑似体験、職場で妊婦が受ける差別問題を解決する一助にと鈴木たか子議員が考案した。ところが実際には全員の議員がやってみようとは言わなかったという。
キャリア問題のコンサルタントのニイハラ・アサコ氏はVice からの取材に、これではただのお芝居であり、妊娠し、子どもを抱えて働く女性の立場を改善するにはもっと断固とした措置をとるべきと語っている。
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