復興庁は、福島第1原発から海洋放出されるトリチウムを含む「ALPS処理水」について知ってほしいこととして、「トリチウムは身の回りにたくさんある」、「トリチウムの健康への影響は心配ない」、「取り除けるものは徹底的に取り除き、大幅に薄めてから海に流す」とし、「世界でも既に海に流している」と紹介している。
一方、トリチウムがかわいらしいキャラクターとして描かれていることに、批判の声が上がっている。このニュースは世界のSNSで瞬く間に拡散され、多くの人がトリチウムの「ゆるキャラ」化を批判している。
中国のSNSには、海にゴミを捨てることを非難するドラえもんや、福島の原発から海に放出される処理水を見ているゴジラが登場した。
Doraemon knows better. #JapanNuclearWater #Fukushima #FukushimaWater pic.twitter.com/T0uQy1y1Az
— Global Times (@globaltimesnews) April 14, 2021
日本のイッター上でも激しい議論が巻き起こっている。
最悪のセンス。政府は、国民を舐めてるんでしょうか
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) April 13, 2021
「トリチウム」がゆるキャラに? 復興庁「親しみやすいように」原発汚染処理水の安全PR
チラシには、トリチウムが自治体の広報で使われる「ゆるキャラ」のようなかわいらしいデザインのキャラクターで登場 https://t.co/Tym8iQDlY6
復興庁がトリチウムをゆるキャラに…?
— 山添 拓 (@pioneertaku84) April 13, 2021
「親しみやすさという意味が大きい。『善』でも『悪』でもない中間的な感じを目指した」そうだが、事故原発の汚染水は中間的な存在ではない。その他の核種が十分除去される保証もない。
海洋放出への異論や懸念を、あざ笑うつもりか。https://t.co/AH0ATHFVja
しかしねえ、震災10年で、風評対策にも一定のノウハウが蓄積され、マーケティングやブランディングも進んで、魅力的な地域のプロジェクトが続々と行われてるのに、その先導を担ってきたはずの復興庁が「トリチウム君」って、マジで時空がゆがんでるのでは。
— 小松 理虔 (@riken_komatsu) April 13, 2021