「このパターンを裏付けているのは日本だ。日本では、食道や胃の腫瘍が診断されるがんの上位を占めている。これは、日本人が食べ物を熱々の状態で食べるからだ」
もう一つ、原因が明らかになっていないものとは
がんの発症原因が明らかではないものとして、ラキチン氏は乱交を挙げている。同氏は、ヒトパピローマウイルス(HPV)により、これは女性が直面することが多いと説明する。
「HPVには、子宮頸がん、咽頭がん、肺がんの発症リスクがある。体内にHPVが存在すると、がんの発生につながる。ここでは、男性はキャリア(保菌者)としての役割が大きい」
ラキチン氏は、女性に予防策を講じるようアドバイスしている。婦人科医による定期的な検診や診断を受けた方がいいという。
同氏は、遺伝的素因や免疫の状態、喫煙や飲酒などの悪い習慣が、がんの発症に影響することが多いと指摘している。また、こういった悪い習慣が2つ重なると、がんを発症する可能性がより高まってしまうという。