世界選手権金メダルのシェルバコワ選手の演技は曇りが無く、クリーン。エレメンツからエレメントへの移行がソフトで切れ目ない。軽やかにジャンプが決まるたびに、それに見事にあわせて会場が拍手で応援。81.07点を獲得した。
トゥクタミシェワのSPは世界選手権(銀)よりさらに精度がアップ。音楽に完全に身をゆだね、理想的な滑りを見せた。ロシア人コメンテーターはこれを「音楽に浸り、泳いでいる」と表現し、SPプログラムをシーズンの途中で今までの古典的音楽から現代音楽に変えたのが功を奏し、今のトゥクタミシェワには合っていると評した。80.35点を獲得した。
3位には坂本花織選手が77.78点で入った。坂本選手は世界選手権で至らなかった部分を完全にリカバリーし、さらに磨きがかかった。
紀平梨花選手は最初のトリプルアクセルで回り切れず、転倒。ロシア人コメンテーターらはプログラムは文句なしに見事だが、紀平のすごさが今日は十分には出ておらず無念と批評。69・74点で4位。
5位には米のブレディ・テネルが67.40点で入っている。
チーム別の得点は女子SP終了の時点でロシアが35点で1位、2位は日本の27点、3位に米国が25点で入っている。
フィギュア国別対抗戦2021は日本の大阪で4月15日から17 日の3日間、開催されている。 18日にはエキシビションが行われる。