チェンは、世界選手権のSPは振るわなかった最初のジャンプ、4回転ルッツを克服し、ここでぐんと波に乗った。4回転フリップは理想的で、一貫して極めて高いレベルの演技。109.65点で羽生を抜いた。
羽生結弦(日本)は世界選手権でも絶好調だったSPをさらに力強く演技。ジャンプも転倒はだしていない。演技終了後、ロシア人コメンテーターらは、ひとりの選手が演じたとは到底信じられず、幾人もの俳優が演じる芝居を見終えたような気がすると感想を漏らした。無観客でのストックホルムの演技とファンが集まる会場での演技はエネルギーの交換ができ、明らかに異なった。羽生は107.12点を出した。
3位は米国のジェイソン・ブラウン(94.86点)、4位、仏ケヴィン・エイモズ(94.69点)、5位、露ミハイル・コリャダ( 93.42)。
宇野昌磨のSPは最初からすごい拍手で始まった。2度の転倒があったが転倒の後、会場の励ましの拍手は一層増し、最後はいい表情で演技を終えた。ストックホルムでは4回転はすべて決まったが、大阪では高さが足りず、77.46点で9位。
男子SP終了の時点で、国別の成績は1位がロシアの49点、2位は米国47点、3位が日本で42点で、この時点で米国と日本が入れ替わった。続いて4位は仏で26点、5位が伊25点となっている。
フィギュア国別対抗戦2021は日本の大阪で4月15日から17 日の3日間、開催されている。 18日にはエキシビションが行われる。
© Sputnik世界フィギュアスケート国別対抗戦2021
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