ブルーライトは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル端末の画面から出る波長の短い青色光で、眼の疲労や視力低下を招くとされている。現在、ブルーライトの受光量を抑える「ブルーライトカット眼鏡」が多数販売されており、子ども用の商品も存在する。
これについて日本眼科医会や日本眼科学会など6つの団体は14日、共同で「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」をウェブサイトに掲載した。
発表では、夜遅くまでデジタル端末の強い光を浴びると睡眠障害を来す恐れがあると指摘した上で、夕方以降にブルーライトをカットすることには一定の効果が見込まれる可能性があるとする。
しかし、デジタル端末から発せられるブルーライトは自然光より少なく、目の網膜に障害を生じないレベルであることや、子どもにとって太陽光は心身の発育に必要であるといった点を踏まえ、子どもにブルーライトカット眼鏡を装着させることについて「推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねない」と警告した。