ロシア経済紙「RBC」の資料によると、水素エネルギー市場は大きくなる可能性があるという。脱炭素化と環境負荷の低減に向けた世界的なトレンドの中で、水素エネルギーに対する楽観的な見方が生まれている。
この構想によると、ロシアは2024年、環境に優しい水素(天然ガスから製造)の輸出量を20万〜100万トンに拡大し、6億〜33億ドル(約650億〜3590億円)の収入を得ることになる。また、2035年には供給量が200万~700万トンに達し、78億~211億ドル(約8480億〜2兆2900億円)を手にする。ロシアは2050年、シナリオによっては年間236億〜1002億ドル(約2兆5700億〜10兆8900億円)を得ることになると計画書では予測されている。
ロシア国有ガス会社「ガスプロム」は3月、日本、韓国、中国などのアジア諸国への水素輸出を計画していると発表した。これよりも前に、極東サハリンで水素クラスターを製造する予定だと報じられている。この水素クラスターにより、アジア太平洋地域の国々に水素燃料の供給が可能になるという。