先にロシア政府はチェコ政府の行動を受けて、モスクワにあるチェコ大使館の人員を対抗措置として削減するよう要請した。ザハロワ報道官はチェコ政府の非友好的措置について言及した中で、「自分がどんな道に足を踏み入れているのか理解していないようだ」とコメントした。
彼らは悪夢でさえ遭遇しないような応酬を受けた。彼らからしてみれば最後通告にも似たような、気味の悪い表明に加え、彼らは「対等」という言葉を口にした。それで対等なら対等で構わない。我々は大使館の設置が承認された国の市民の場に、外交官の立場として、あるいは行政上のテクニカルスタッフとして(特殊部隊を:スプートニク日本編集部)雇ったことはないし、そうした活動はロシア外務省の実践に含まれていない。チェコについて言えば、多くは、あるいはその大半は外交上の使命を受けた職員だったし、ロシア市民で構成されていた。
チェコでは2014年、南東部ズリーン州ヴルビェティツェ地区で武器庫が爆発する事件が起こり、チェコ政府はロシアの外交官らがこの事件に関与したとし、ロシア大使館の職員18人を国外追放処分とした。
チェコでは反露意識が高まっており、プラハのロシア大使館前では19日に抗議活動が行われ、100人近くが参加した。抗議活動の参加者らはロシアを批判するプラカードを手にしていた。ロシア側は対抗措置としてモスクワに置かれたチェコ大使館の職員、20名を国外追放処分とした。チェコ政府のヤン・ハマーチェク内相によると、この処分によりモスクワのチェコ大使館は事実上、機能停止に陥ったとのこと。
チェコ外務省はロシア政府が追放処分とした外交官を帰還させない場合、「対等」になるまでロシア大使館の職員を追加で追放すると表明した。こうした発言に対し、ザハロワ報道官は「ロシアに対し、そうした口調で接することは容認しがたい」と発言していた。ロシア政府からの譲歩が見られなかったことから、チェコ政府はロシア大使館の職員をさらに削減する決定を正式に表明した。ロシア大使館の人員削減は5月末までに実行される見通し。