キリル・ユージンとマーシャ・ユージナは若い夫婦で、結婚したのとほぼ同時に、タトゥーアーティストとしてのキャリアをスタートさせた。下絵を描き、タトゥーを彫るのはキリルだけで、マーシャは顧客と話をしたり、夫のキリルが大変なときにサポートしている。
3年前、キリルがまだタトゥーアーティストとしての道を歩み始めたばかりのとき、彼を信じて応援していたのはマーシャただ一人であった。キリルの趣味は両親にも理解されず、両親はタトゥーが趣味以上のものになるなど信じず、学業を終えたら工場で働くよう説得した。そんなときにもマーシャは、キリルが自由な時間を学業と絵の勉強に捧げられるよう、家族を支えた。