「より速く、より高く、より強く」が承認されたのは1894年の第1回オリンピック国際会議。バッハ会長は記者会見で「『より速く、より高く、より強く』のモットーに『共に』をつけることを提案した。IOCメンバーで協議され、3カ月後に最終的に判断が出される」と述べた。バッハ会長によると新たなオリンピックモットーは「より速く、より高く、より強く、共に」になるという。
トーマス・バッハ会長はドイツの法律家。フェンシング西ドイツ代表で1976年五輪チャンピオン。2013年にIOC会長に選任された。今回のオリンピックモットーの変更に関するバッハ会長の提案は、米国が五輪憲章にある「大会中の政治活動禁止」規則の撤廃を求め、IOCがそれを阻止した直後の出来事だった。IOCは同様に東京オリンピック中に選手がBLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動に伴い連帯の印で片膝をつく行為を禁じた。
スプートニク通信では以前、ブラジル五輪代表ではスポーツにおける人種差別を問題視し、代表全選手を対象に人種差別撲滅に向けた講習が義務付けられたことを取り上げた。
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