先にYahooニュースがロシアのサーフィン五輪代表チームがクナシル島で合宿を開始したと報じると、日本の世論はこれに大きく憤慨した。ロシア・サーフィン連盟の幹部で国際関係を担当するタチアナ・ドゥドヴァ氏はスプートニクの取材に対し、合宿地選びに政治的動機は一切関係ないと語った。
デイリー新潮の記事に日本の読者たちは再び盛んに反応した。今回はロシアに対する非常に厳しいコメントが寄せられた。
ユーザーの「fmi*****」さんは「 ホオジロザメを周辺で放し飼いしとくとか…w波乗りを政治に利用しないで欲しい」とコメントしている。
別のユーザーの「サラリーマン」さんは「日本はこのサーフィン団体に対して個人を特定し未来永劫日本の地を踏ませないよう、入国拒否すれば良い」としている。
「lag*****」さんは「日本政府を試している。この者どもを入国させたらロシア領を認めたことになる」とコメント。
「mas*****」さんは「今も昔もチャンスあれば隣国へはすぐ攻め込む暴君です。どれだけの国がロシアの被害にあっているか事実を踏まえた上で、日本は領土返還を訴えているのでしょうか。返還どころか隙あれば北海道を制圧支配しようとする国ですよ」と、反感をまったく隠していない。
平和条約の不在は長年、露日関係に影を落としてきた。日本は1855年に締結された、貿易と国境についての日露和親条約を参照し、クナシル、イトゥルプ、シコタン、ハボマイ島を請求している。日本政府はクリル諸島返還を、第二次世界大戦終結時に調印されずに終わったロシアとの平和条約締結の条件とした。
ロシア政府の立場としては、南クリルは第二次世界大戦の結果ソ連の一部となり、南クリルへの適切な国際法的手続きを踏んだロシアの主権に疑いはないというものだ。