クリューゲ事務局長は記者団向けのブリーフィングで、「インドと同じ状況はどの国でも起こりうる。それを理解しておくのは極めて需要だ。どんな国でも自衛策が緩み、大規模集会が行われ、ワクチン接種率が極めて低い場合、ウイルスが猛威を振るう理想的環境になる」と指摘した。
WHOの緊急事態体制準備プログラムのイーゴリ・ペレギネツ執行役代理は記者団に対して、「現時点でわかっているのは、このウイルスにある1つの変異株が治療用の抗体の効力を無効化し、コロナ感染を経て取得された抗体も無効化する恐れがあることだ」と語っている。
インド東部の西ベンガル州では新型コロナウイルスB.1618が検出された。地元インドの感染症医マドフカル・パイ氏はこの変異体は三重変異株で感染速度も従来のウイルスより速いと説明している。新たな三重変異株B.1.618は同じくインドで見つかった二重変異株B.1.617から進化したもので、さらに感染力が強い。
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