NHKによる今回の世論調査は4月23日から25日までに行われ、全国の18歳以上の1533人が回答した。
今の憲法を改正する必要があると思うかという質問に対し、33%が「改正する必要があると思う」、20%が「改正する必要はないと思う」、42%「どちらともいえない」が42%と回答した。
憲法を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を尋ねたところ、56%が「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」と答えた。一方、憲法を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を尋ねたところ、54%が「日本を取り巻く安全保障環境の変化に対応する必要があるから」と答えた。
また、戦争の放棄について定めた憲法9条について改正する必要があると思うかという質問に対しては、32%が「改正する必要はないと思う」、28%が「改正する必要があると思う」、36%が「どちらともいえない」と回答した。
さらに、憲法9条を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を尋ねたところ、63%が「平和憲法としての最も大事な条文だから」と考えていることが明らかになった。
安倍晋三前首相は憲法改正への意欲を堅持し、憲法9条を巡る議論を活性化してきた。しかし2020年、新型コロナウイルス対策を最優先とする主要野党の溝が深まり、国会での議論は停滞した。
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