ブリンケン国務長官は、米CBSテレビのインタビューで「我々はもう20年間、アフガニスタンに関与しているが、9月11日に我々を攻撃した人々に対抗するためにそこへ向かったという当初の理由を忘れることがある」と述べた。
ブリンケン氏は、NATO軍がアフガニスタンから撤退した後、過激派組織「タリバン」がアフガニスタンで政権を握る可能性について、「あらゆる可能性があるが、我々はどんなシナリオにも備える必要がある。我々はとても明晰にその動向を見ている」とコメントした。
また、ブリンケン氏は「米国大使館を残し、アフガニスタンには同盟国からも経済・開発・人道的支援を提供する」とし、米国がアフガニスタンから完全に撤退するわけではないと強調した。
米国はアフガニスタンからの軍の撤退を開始したが、任務遂行の初期段階では安全保障のため米国の人員を増強した。ホワイトハウス報道官のカリーヌ・ジーン・ピエール氏は、軍の撤退の際に攻撃を受けた場合には、米国は「あらゆる手段」で自らを、そして同盟国を守る用意があると述べた。
ジョー・バイデン大統領は、アフガニスタンからの米軍撤退が5月1日から9月11日までとなることを表明した。2020年2月末、カタールで米国と過激派組織「タリバン」は18年を超える戦闘ではじめて和平に関する署名合意に達した。この協定により、アフガニスタンから14カ月内に外国人駐留軍の撤退、捕虜交換を行った後にアフガニスタン政府と反政府勢力の対話が見込まれている。
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