WHOがモデルナ社のワクチンに緊急時の使用承認を与えたことにより、このワクチンもCOVAXプログラムの加盟国に供給することが可能になった。Gaviワクチンアライアンスが3日に公表したプレスリリースによると、この合意に基づき、2021年第4四半期には3400万回分のワクチンが出荷され、2022年には4億6600万回分が出荷される見通し。
WHOは4月29日、モデルナ社の製品(mRNA 1273)を緊急時に使用を推奨するワクチンのリストに追加した。これでWHOが承認したワクチンは5件目となった。
COVAXは新型コロナウイルスワクチンを共同購入し、途上国などに分配する国際的な枠組みで、2020年に発足した。WHOが主導し、Gaviワクチンアライアンスや感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)などと連携して取り組んでいる。高・中所得国が共同出資・購入して人口の2割分を受け取る一方、低所得の国には無償でワクチンを提供する。日本を含む180以上の国と地域が参加する。
関連ニュース